元祖がんばっていきまっしょい

図書館から連絡が入り、ようやく予約していたマガジンハウス刊の元祖「がんばっていきまっしょい」を手に入れ読むことができました。
…今更って感じもなくはないんですけどね(遠い目)。
で、読みましたけど…、
元祖のほうが関野ブー的にめっちゃおいしい!!
なぜ復刻版では関野ブーの男前なシーンばかりをことごとく端折ってしまったのか、小1時間ほど問い詰めたいくらい、関野ブーがめちゃくちゃカッコいいんですけど!
以下、またネタバレします。もしかしたら今後ドラマでこういうシーンや台詞が出てくるかもしれませんので、情報を入れたくない方はスルーしてください。



特にバイクで悦子を港に連れ出すシーンが好き。
復刻版では悦子を女子部と合流させた後はいつの間にか消えてた関野ブーですが、元祖ではここで腰痛でボートを辞めようとする悦子を不器用ながら優しい言葉で励ますわけですよ。このときの台詞がもれなくカッコいいの。

「そんなに、がんばらんでもええよ。漕げんかったって、かまんが」
「俺は、できんことを数えて嘆くより、できることを見つけてわくわくしたほうがええと思う」
「もっと楽な気分で、流れに乗っとったら、ええんじゃない?」
「きちんとイージー・オールせんと、次のレースが始まらんやないか」

どーですか!いい台詞でしょ、グッとくるでしょ、男前でしょ〜。←なぜか自慢げ。
これを亮ちんの声で想像してみてくださいよ。いやーん、どうしてこれがカットなのか理解に苦しむ!
しかも帰りは学校の正門前までバイクを乗り入れ悦子との2ケツ姿を堂々と学校の連中に見せ付ける男前っぷりを披露!このシーン、ドラマであるのかなぁ。絶対見たいなぁ…。
復刻版では微妙すぎてもやもやしてしまったラストの握手シーンも、元祖でははっきりと悦子に告白してるしね。

「俺は、悦子のこと、ずっと見てきた」
「これからも、ずっと、大勢の人間にまぎれても、俺は悦子のことだけ、見とる」
「誰か側にいて欲しくなったら、いつでも連絡してくれ」
「いつでも、どこにおっても、とんでいく。それだけは約束する」

はう〜…。ステキ。台詞だけでも撃沈なのに、こんなん言いながら抱き寄せて「何か大切な宝物をいつくしむように」悦子の髪や額にそっとキスしちゃうわけですよ。で、次の瞬間ブーははじかれたように悦子から離れて不器用に握手を交わすわけですよ。
ぐわ〜、青春!甘酸っぱい!
何度でも言いますけど、どうしてこれが復刻版でカットなんですか…?
この二つのシーンがないために、復刻版の関野ブーという男の子のキャラが弱いったらないよ!これ読んじゃったら、復刻版のブーはブーじゃない!元祖の関野ブーのほうが100万倍萌え…♥
はじめはドラマ化のために内容に手が入ったのかと思ってたんですが、原作とドラマじゃ設定以外はほとんど違うと言っても過言じゃないくらい違うので、そうなるとますます手が入った理由がわかりません。単に作者の気分か…?
とにかく、この二つのシーンはドラマでは絶対やってほしいなぁ。
バイクを飛ばす亮ちんとか、髪にチュッてする亮ちんが見たいよぅ。