流星最終回

とっても良かったです。
全編をとおして、ミステリの部分においては原作をほぼ踏襲しつつ、詐欺のシーンやキャラクターおよびその関係性においては遊びをふんだんに盛り込みバックグラウンドをいじり謎なオリジナルキャラクターを投入し、それでも原作以上に筋が通った納得の大団円を迎えてしまった。クドカンすごい。
前回、ドラマは原作よりずっと酷だと書きましたけども。
それは真犯人が、有明3兄妹にとって、ドラマのほうが原作よりもずっとずっと「やっと見つけた信頼できる大人」だったから。原作ではあんなにプライベート的な絡みはなかったものね。
そういう点では酷だったけれど、それ以上に救いがあった。結末が真犯人の自殺でも、遺族によって殺されるのでもなくて、本当に本当に良かった。ドラマ版のラストにそんな救いのない血なまぐさい後味の悪い展開は似合わない!!
辛い過去を乗り越えて、ちゃんとお金も返して自首して罪を償って、晴れて3人揃って笑顔で小さな洋食屋で一から出直す…。それでこそアリアケ3でしょ!
泰輔のシーへの想いも、変な方向にこじれなくて本当に良かった〜。やっぱりアリアケ3はどこまでいっても仲良し兄妹なんだってば!


亮ちゃんもほんとにいい演技を見せてくれました。
戸神邸での緊迫したシーンでの、「信じんのかよ!」っていう怒号の直前の、ヒュゥっていう息使いがリアルですごく好き。
最終回でやっと見れた亮ちゃんの涙も本当に良かったなぁ。さすが、泣きのにしきど。絶妙のタイミングできれーな大粒の涙がポロっとこぼれるもんなぁまったく。
犯人逮捕のあとの、お兄と今後を語り合うシーンもすごく良かったですね。あのちゃらんぽらんな泰輔が、すごく頼もしく成長していた。それは紡ぐ言葉からもふとした表情からも立ち姿その背中ひとつとっても感じられた。お兄もそうだけど、全てを乗り越えた前向きな清々しい男の顔。「もう遺族じゃないよ」って、ほんとうに。
「妄想係長高山年末スペシャル」なんて待ってましたな展開もあり。小宮さんは相変わらず動きが小動物で可愛いったら!高山氏も最後までキモ面白いったら!ホストローリーとさわやか先生にはどうやってお金返したのかな〜?そのへんも見てみたかったな。
「幸福の黄色いポストイット」にもほっこり。
濡れせんべいと眉なし(笑)のプチバトルも楽しいし、シーってばまだ行成と結婚してないんかい!とかも思いつつ、洋食屋アリアケが子供達によって復活できてほんとうに良かったなぁ〜としみじみ。ジョージさんもおはぎさんも行成もみんな変わらず繋がってて、新装開店の写真もみんないい顔してて(特に泰輔・笑)、もうほんとに良かったなぁ〜て言葉しか出てこないよ。
最後のハヤシライスを作る3兄妹のシーンは、あれきっとアドリブだよねぇ。だって亮ちゃんグダグダ(笑)。でもあの素な感じが逆に良くて、とーっても可愛いシーンだったな。しかし泰輔、このご時世に派遣って!(苦笑)
ああ、本当にいいドラマでした。3か月ありがとう。お疲れさまでした!
ああでも、アリアケ3にもう会えないなんて、寂しい寂しい寂しいよぅ!
なんかでもあの3兄妹がもうリアルすぎて、横須賀行ったらアリアケで会えそうな気がします。(笑)