らすふれ最終回(辛口です)

えーっと…。
これって、素人作家のケータイ小説かなんかが原作でしたっけ?(呆)


ワタシ、ハッピーエンドって嫌いじゃないですよ。
いろいろな悩みを抱えて様々な困難を乗り越えてきた若者たちが、最後は前向きに生きていくって、いいじゃありませんか。
でもこれではなんだか、作家が調子に乗ってモンスター化させて暴走させすぎちゃったソウスケの処理に困って、体よく誰の手も汚さずにこの世から抹消して、ああ邪魔者はいなくなって良かった良かったこれでみんなシェアハウスに戻って幸せに暮らしましたとさ♪みたいな…。
結局このドラマって何を伝えたかったのかしら。
DV問題もソウスケを殺しちゃった(作家がね)ことによってあやふや。性同一性障害セックスレスについてもフワッフワ。
手に負えないなら最初からこんな難しい題材に手出さなきゃいいのに。
この最終回があまりにもアレだったので、展開に問題がありすぎて役者サイドやスポンサーから横槍が入って、仕方なくこんな結末になったのかななんて最初は思いましたけど、でもタイトルバックがはじめからこの結末を示唆してたんなら(テレビ誌のらすふれ座談会で解説してくれてました)、最初からこの結末で決まってたってことだよねぇ…。
これ、自分で金払って見たもんだったら、石投げるぞマジで。


だいたい、また誰か死ぬの!?ってムダに思わせぶりな展開の数々がもうげんなり。
バイクの事故は明らかにいらないだろう。
ミチルの居場所の手がかりがつかめてなくて、事故って運ばれた病院で偶然再会!という展開ならまだしも、ミチルの居場所がわかった後だったんだしさ。普通に旅館で再開でよかっただろうに。
それに第一、ミチルを迎えに行くつもりなら、バイク二人乗りで行くなよ。それじゃミチルが乗れないだろう。(爆)
これってただ単に、ルカとタケルのバイク二人乗りの爽やかな画が欲しかっただけじゃん。
それと、ミチルの出産もそう。
早期剥離(って聞こえたけど。胎盤剥離を起こしたってことでしょ?)なら一刻を争うんだから、普通は有無を言わさず緊急帝王切開でしょ。だいたい元々母子ともに危険を伴うって言われてるのに、何を悠長に何時間もかけて普通分娩してんだよ。
(※後で見返して気づいたけど、病院に運ばれてから2〜3時間しか経ってなかったね。それって安産ー!)
これも、ミチルを妊娠させたからには、まさみちゃんの苦しげな出産シーンの画が欲しかっただけでしょ。
ミチル死ぬのか!?と思わせといて、結局母子ともにピンピンしてるしさー。なんだかなー。
そういう設定云々なければ、ああ死ななくて無事生まれてよかったねって思えたかもしれないのに。
で、諸々あるけど一番はぁ〜!?なのは、子供の名前。
わざわざそんな説明に困るような名前つけなくても…。
父親の存在まるで無視かい。そりゃあんな父親だったけどもさー、ソウスケが自ら命を絶ってまで伝えたかった想いはミチルには全然届いてなかったのか。ミチルのあのときの涙はなんだったの?
ミチルは、ソウスケとの子供だから生みたいと思ったわけではないんだね。ひとりぼっちが寂しいから、だったんだね。へぇー。
将来、自分の名前の由来を知った子供は、絶対父親は?って思うよねぇ。そのときどう説明するつもりなんだろうか。思い出したくもない最悪な父親だったとでも伝えるつもりなのかねー。もっと無難な名前つけようよ。
あと、母親としてちょっと許せなかったのが、ミチルの「(シェアハウスに戻って)自分だけ幸せになんてなれない」発言。
お前の幸せなんてどうでもいい。子供の幸せを一番に考えなよ。
自分が幸せになっちゃいけないなんていうしょうもない思いに、なんの罪もない子供をつきあわせるなと言いたい。
あー、なんだかな。
ミチルは結局なんにも変わっちゃいないし、ソウスケの死ってなんだったんだろう…。
これならいっそ、ソウスケが警察に捕まって、更生施設でカウンセリングを受けながら自らのDV体質と向き合っていくとか、近くにいると傷つけてしまうからもう会わないためにどこか遠い国へ旅立ちました、とかのほうが、全然ドラマチックではないけれどまだ救いがあった気がする。
ミチルってさ、きっとそのうちまたしょうもない男に惚れて、シェアハウス出て行ってまた同じ失敗を繰り返すような気がするよ。


しかしまあ、ある意味めちゃめちゃ面白い最終回だったわー。
来週の「もうひとつの〜」って、これ以上あと何をやるつもりなんだろう。最終回でさえムダな思わせぶりな展開省いたら15分で終わるような薄さだったのに。
まあいいか。とにかく、なんだか知らないけど高視聴率をマークして話題になったおかげで、亮ちゃんの知名度も上がったし演技派な印象も植え付けられたことだし、このドラマに出たことは悪くなかったとポジティブに考えよう!
でもこの脚本家様はもう二度といいや