がんばっていきまっしょい原作

あっさりさっぱりと読み終わりました。
ワタシは活字といえば推理小説にしか食指が動かないタイプなのでどうなることやらと思っておりましたが、案外楽しんで読めました。といってもやっぱり内亮ありきなので、想像力を駆使した結果楽しんで読めたというわけなんですけど(苦笑)。
でも思ったよりいい小説でした。展開が速すぎるとかヤマ場の盛り上がりに欠けるとか全体的に描写があまり親切でないので状況がよく飲み込めない部分も多々あったりと(言いすぎ?)難点も目に付きましたが、キャラクターがそれぞれ魅力的で生き生きと動くので、するすると話に引き込まれました。悦子、好きだなぁ。
ワタシはボート競技はよくわからないので、ボートよりも日常や恋愛に重きを置いた第2部「イージー・オール」のほうが面白いと感じました。第2部からようやくテンマ・カケルこと中田三郎(内博貴)が出てきて関野ブー(錦戸亮)とも絡みますしね(ヤラしい意味じゃなく)。
ただ、内亮の出番は原作では相当少ないです。
女子ボート部が主役だからそこはある程度しょうがないんですけど…。
どうやら、絶版の単行本と今回の復刻版では結構違う箇所があるらしいじゃないですか!
もう既にいろいろと語っちゃいましたけど、以下ネタバレになる可能性大なので、一応隠します。これから原作を読むつもりの方、ドラマを見る前に予備知識を仕入れたくない方は以下読まないほうがよろしいかと。






ラストにあったらしい、関野ブーと悦子のキスもどきシーンはなぜカットに?
今回のこの描写(握手)では、ブーが悦子のことが好きだったのかどうなのかはっきりしないから、どうにもあっさりと薄っぺらい印象。ドラマでは、ブーは悦子にはっきりとした恋愛感情を示しているのかな?多分周りは気づいてるけど悦子だけ気づいてないとかそんな感じなんだろうけど。キスシーンくらいは用意しておいてくれるんでしょうね?←もちろん、腐なワタシは悦子とブーより、三郎とブーのキスシーンを待ち望んでますがなにか?
しっかし、原作での関野ブーは『赤毛でクセ毛の背の高い男』…、とことん亮ちんと違うんだけど、よく亮ちんに決まったもんだわ(笑)。でも不器用でぶっきらぼうな優しさと無口なところは和ちゃんっぽくて好き。ドラマではお調子者キャラに変更らしいけど。
そして、完璧な肉体と頭脳を合わせ持ち、おまけに性格もよいことから、悦子に『神に祝福された人種』とまで言わしめたテンマ・カケルこと三郎クン。ドラマではマジでノンケの設定なんだろうか?『神に祝福された人種』の彼が、実は『神に背いた性質を持っている』っていうところがこの人を語るうえで外せない重要なポイントなんじゃないの?
細かい外見の描写は多少違うけれど、三郎の性格や雰囲気は博貴にピッタリ。『ラグビーボールよりピアノの鍵盤が似合う細い指』なんてツボ。
ブーに片想いする三郎の可愛らしい行動の数々は、絶対に映像化してもらいたい!船酔いしてブーの膝枕で寝ちゃうとか、めっちゃ見たいから!写真部の友人にこっそり作ってもらった“ブー写真集”を肌身離さず持ち歩くなんて可愛すぎるから!←“ブー写真集”見たいし!


…ちょこちょこ改訂されてたらしい復刻版でもこの設定は生かされてたってことは、少しは期待していてもいいんでしょうか。ホントお願いしますよ金子さーん!
ドラマでは内亮の出番は少なくとも原作よりは多そうな感じではありますが、たとえ下心なしの純粋な親友同士だったとしても、せめて二人をひっつきもっつきイチャイチャさせてください。
…とは言ってもメインは女子ボート部でしょうから、変に目立って叩かれない程度にお願いします(←ワガママ)。
どうでもいいけど、エイト*1っていう競技があるんですね。必死にボートを漕ぐカワイイ8人組を想像してちょっと萌えました(笑)。

*1:8人の漕手と1人の舵手が1チームとなり、速さを競う競技。って、9人組じゃん(爆)